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教会での情報保障を考える(4)

「説教」
  今回は礼拝式の中心である「説教」と「聖餐式」を取り上げます。

事前に
<聖書>
  テキストの読み込み=内容や人物(名前)、地名などの把握。
            紛らわしい人名や地名は特に注意する。
  (例)マリア=・マグダラのマリア。マルコ15:40他。
         ・ヤコブとヨセフの母。マルコ15:40他。
         ・ベタニアの人。ヨハネ11:1、ルカ10:39他。
         ・ヨハネと呼ばれたマルコの母。使徒言行録12:12他。
         ・パウロの友人。ローマ16:6。
         ・キリストの母。マタイ1章、ルカ2章、ヨハネ19章他。
    その他聞き間違いやすい人名地名など、限りないので充分に注意する。
     (註)この件については、次回に少し詳しく取り扱う予定です。
<説教者との連携>
  ・用いられる聖書個所(日課・テキスト)の確認。
  ・内容の概略の確認=レジュメ或いは要旨のようなものを前もって受け取り、
   それによって確認しておくことが望ましい。
  ・言語を明瞭に=前もって説教者に事情を話し、依頼をしておくとよい。
<略記、かな文字の活用>
  事前に利用者と確認をしたうえで、活用すると情報保障がずいぶん楽になります。
 (例)
  人物=マリア:キリストの母→母マリア。マグダラのマリア→マグ・マリ
         ア。マルコの母→マルコ母。パウロの友人→友マリアなど。
  事柄=祭壇→祭ダン。犠牲→ギ牲。贖う→アガナう。嗣業→シギョウ。
  (註)1、略記やかな文字は、毎回変わってもかまいません。
     2、片仮名を用いる場合は、地名人名などが混同しないように注意。
     3、事後、用紙と共に一覧表を利用者に渡す事が必要。
     4、「略記、かな文字の活用」については、次回のこの項「教会での
       情報保障を考える(5)」で、もう少し詳しく記述します。

礼拝の場で
<情報保障の準備>
  ・筆記具・用紙などの確認=特にインク切れや用紙の不足などが無いように。
    (註)これらは利用者が準備してくる事も多いので、事前に確認する。
  ・文字の大きさや書き方の確認=その場で読めて、理解できることが肝要。
<情報保障上の注意点>
  ・特殊な用語に注意する(例=独り子、贖い、赦し、聖霊、再臨・終末など)。
  ・紛らわしい人名・地名を間違えないように(上記参照)。
  ・とっさに書けない漢字は、取り敢えず片仮名で。
  ・言葉(話)を伝えるのではなく、内容を正確に。
     5W1H(既述)など。
  ・聖書を開く場合は出来るだけ手早く、気が散らないように。
  ・利用者が説教に集中できるように配慮し、余計な事はしない。
<聞き取れなかった点や、書き落とした所など>
  ・出来れば礼拝終了後、説教者に確認の上補筆する。

礼拝の後で
<利用者への対応>
  ・理解を確かめる
  ・用紙の処理について
    渡す場合=利用方法は任せてよいが、事後に必ず破棄する事を確認しておく。
    渡さない場合=担当者の責任で破棄する。
  ・ホームページなどに説教(要旨)を載せている場合などは、その旨紹介しておく。

「聖餐式」
 聖餐式については、教団・教派によって新来会者への対応が違ってくるので、教会ごとの対応にお任せするのが最善と考えます。

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